左中指も腱鞘炎だった。
痛いタピオカが、左の中指の第2関節にできた。江古田のDr.酒井は触診して「あー、ごりごりしてますね」と、ほとんど嬉しそう。超音波検査画像を見ながら「この太い白い線が、肥厚した腱鞘です」と。このガングリオンは? と聞くと、「それは関節液が出たものですから」と、大した問題ではないような口ぶり。これまで同様、投薬、湿布、パラフィン浴をやるのだそうだ。
おそらく昨年4月に右手親指がバネ指になった時点で、この中指も腱鞘炎になっていた。(右手のあとで左手の親指も腱鞘炎と診断された。)それがこの間の酷使により顕在化したらしい。原因としては3つ考えられる。せっかく復帰した7/8サイズのピアノが不調であることが一つ。とりわけペダリングが思うようにいかない。一月の乾燥のため木部が歪んだらしい。(浜松の工場でシーズニングされたのだが、2月~12月だった。)おもにブラザー・ピアノの15/16サイズ鍵盤で弾いていた。なぜかというと、姪の娘(中2)が卒業式BGMのピアノ演奏を命じられたので、良さそうな曲を教えてくれというのである。適当な曲をデモる必要があった。大叔父さんとしては、尊敬もされたかったし、カッコいいところを見せたい気持ちもあった。ベートーヴェン「悲愴」2楽章のほかに、「月光」2楽章、ローエングリン3幕前奏曲、アイーダ凱旋行進曲、マイスタージンガー序曲などを準備して、一週間ほどガンガン弾いた、のが悪かったのかも。
そもそも昨年10月の定期健康診断で、身長が2㎝ 縮んでいることが分った。指の軟骨とか関節とかもゾンビ化しているにちがいない。どうやらすでに指の健康年齢を越えてしまったらしい。こんな指で、細幅鍵盤のデモンストレーション演奏ができるのだろうか? 動き出すのが遅すぎたらしい。