🎹「ラプソディー・イン・ブルー」(中間部)を細幅鍵盤で弾いてみた

楽譜は60年以上前にもっていました。でも、指が届かなくて弾けませんでした。10度、11度、12度がよく出てくるのです。たとえば次の箇所の左手は、標準鍵盤では届かないdifficult to cover.
9度~12度のジャンプ。標準鍵盤では、

ところが7/8サイズ・キーボード(DS 5.5)では、かなり届きます。ボク Kurze Finger のスパンは20,5㎝です。

小学生が「いつか弾いてみたい」と思ってから、ざっと60年。やっと7/8サイズ・キーボードで
悪戯びきができます。中間部です(いくつかの楽譜には「24」と出ているところから「33」まで)。
いつもの通り、無謀曲、見切り発車、鑑賞非対応です。

もしスパン20,5㎝以下の方で、標準鍵盤で、これよりマシな演奏をする方がおられたら、ぜひ知らせてください。敬意を表します。ボクがなぜこんな演奏動画をアップしているかというと、標準鍵盤ではこれしきの曲が60年間弾けなかった、とアピールしたいからです。ボクと同じように手の小さいピアノ愛好家に、現状では演奏の可能性が封印されていることに気づいて欲しいからです。
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あとは余談です。(というか、スパンが24㎝以上あって、標準鍵盤で充分な方々には、このHPは不要でしょう。)
レナード・バーンステインは、a tempo の箇所を、ゆったりとスローに弾いています。
a tempo

これは遅くとも1959年に出たレコードですでにバーンスタインが弾いています。

Bernstein, 1959 Columbia.当時としては新鮮な、
バーンスタインのInterpretation
だったのかも知れない。でもこの頃は
なんだか猫も杓子も(と言っては
失礼ながら)、スローテンポで弾いて
いるような気がする。これが定番とか、
鉄板とか思っていないとよいのですが。

ちなみにガーシュウィン自身は、録音(と称するもの)
を聴くと、かなりのテンポで、ほとんどラグタイム
みたいな感じで弾いています。(画像だけです。)


さて、ボクのお手本は誰かというと、                     オスカー・レヴァント(1906-1972)でした。ほかにLPレコードもなく、FMラジオもなく、選択の余地はなかった。このレコードはコロンビアが Diamond Series ZL-85 として発売していたもので、定価1,000円。当時小学生のボクの小遣いが月額500円(ウロ覚え)だったから、二ヶ月分の買物だった。おそらく初めて買ったレコード。

 

 

 

 


なぜこんなレコードを買ったかというと、
そのころNHKが『アメリカ交響楽』(原題は
Rhaspody in Blue)を放送したからで、
再放送も見て、ガーシュウィン・ファンに
なってしまった。この映画のピアノ部分
を、オスカー・レヴァントが弾いていた。
ポール・ホワイトマン、アル・ジョルスン
(白人ながら黒人のメイクで「スワニー」など
を歌った)など本人が出演しているから、
いかにガーシュウィンが早く死んだか分かる。
製作は1945年(!)

演奏動画では、最後の連打の箇所で挫折しています。

下手だから弾けないのです、もちろん。でもグランドピアノだったら、ひょっとしたら弾けるかも。
アップライト・ピアノでは1秒間に7回打鍵できるが、グランドピアノでは1秒間に14回打鍵できるそうです。ウチのコンソールでは、次の打鍵までに、鍵盤が上がってこないのです。

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