Nさんが試弾しました

30度を超える真夏日の午後にNさんが来訪。冷蔵庫で冷やしたタオルを渡しました。
Nさんのスパン(1指から5指)は、約20㎝。ちなみに、標準鍵盤で自在に難曲を演奏するためには、24㎝から26㎝のスパンが必要と言われています。(当然ながら、わが Kurze Finger スタジオの訪客に、そのような「手デカ」はいません。)
Nさんはまず、5.5(Walter)つまり7/8サイズのコンソールを試弾しました。が、オクターブの感覚などが違いすぎるので、しばらくして中断。そのあと6.0(Brother)で何曲か試弾しました。これは、あまり違和感がなかった模様。

そのあとは、クラシックを。

こうして、しばらく細幅鍵盤6.0(Brother)に慣れたあと、再度5.5(Walter)に挑戦。すると、ああら不思議。かなりの鍵盤幅の違いにも、適応しているではありませんか。(標準鍵盤の165mm→6.0の153mm→5.5の141mm!!)

最後は「朝日のように爽やかに」。

これほどまでも、ピアニストの手は適応能力があるのです。
唯一適応できないのが、手の届かない鍵盤、つまり固定化された因習鍵盤、標準鍵盤です。
自分の手のサイズに合った細幅鍵盤を弾くために、なーんで、電車を乗り継いで、はるばる多摩地区まで来なければならないのか。昔の植木等の唄を引用すると「世の中間違っとるよー!」です。
数日後Nさんからメールが来ました。(本人承諾済み)
先日は、長時間試弾させていただき、誠にありがとうございました。初め5.5の方を弾かせていただきました。想像していたよりも見た目が細く、両端の黒いスペースが広いことが不思議な感じでした。家のピアノだと片手で9度がギリギリなのですが、10度しっかり届いたので「おおっ!」と思いました。弾いてみると「子犬のワルツ」など隣り合った音が多い曲は弾けましたが、オクターブを弾くときは音を1音ずらして弾いてしまう状態でした。6.0の方は弾きやすく、オクターブも弾いているうちに慣れてきて、弾けるようになりました。貴重な体験をさせていただき、本当に感謝です。
 それから Kurze Finger 様と2台ピアノでジャズのセッションしたのがすごく楽しくて、素敵な時間を過ごしました(KF:実際はランニングベースを合わせただけ。しかも僕はすべったり転んだり)。また機会がありましたらぜひセッションしたいです!(…)いろいろなお話もお聞きでき、楽しい時間をありがとうございました。ピアノライフ楽しいですね!
このたびは本当にありがとうございました!

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