寺田理恵子アナは「革命」を弾けるだろうか?(NHK3ヶ月でマスター)(2)
10月30日の第五回レッスンは予約録画しました。
分散和音、別名「手ペダル」ともいう、32小節のところ。
右側の寺田アナの2指と4指は、これでギリギリ。第5指の小指はF(ファ)の白鍵に触ってすらいない。
これで、このあと FーE♭を弾けるのだろうか?
しかも楽譜では親指と人差指が F と A♭の全音符を押さえ続けなければならない(手ペダル)。
ほぼ不可能。実際に弾くとしたら、寺田アナは1指と2指を離して、FーE♭を弾くほかはない。
それだけでも、もともと力の弱い小指と薬指でやれるかどうか。(これは訓練次第。)
どうみても、スパンの小さい寺田アナが標準鍵盤でこの曲を弾くのは、無理があります。
*ペダリングの指導は?
この第5回のテーマは「音を豪華に――ペダルを踏んでみよう」。ペダリングに注力していた。
弾いたらペダルを上げて、それまでの音を切る。そして新たにペダルを踏んで、弾いた音を持続させる。それが基本であることは確かなのですが。
本田講師は「弾いたら離して踏む!」を繰り返して指導していました。
画面を見ると、生徒さん二人の右足爪先は、ぜんぜん上がっていません。
「弾いたら」という時点で、それまでの状態を維持している。これダメ。正しくは、
「弾くと同時に、瞬時に踏み直す」ではないだろうか?
ペダリングは、とても重要な演奏テクニックであって、これに習熟していない(アマチュア)ピアニストの演奏は、音が濁って、聴くに堪えない。本人がそれに気づかないところが、もの悲しい。
ボク Kurze Finger は小学生のころに、ほぼ一ヶ月、教則本にしたがってペダリングを学んだ。当時は月・水・金と週三回レッスンがあったので、一ヶ月でほぼ12回、ペダリングの指導を受けたことになる。なお言えば、ハノン、チェルニー、バッハ・インヴェンション、ソナチネのレッスンと並行して、ペダリングもあった。
寺田理恵子アナの健闘を祈るばかり。
ペダリングの教則本 (クリック)