🎹Taekoさんが「革命」を細幅鍵盤で弾いてみた
「寺田理恵子アナは「革命」を弾けるだろうか」の第三弾です。
多くの日本国民が「果たして三ヶ月で弾けるようになるだろうか?」と固唾を呑んで見守っています。
われわれの見立てでは、寺田アナは二つの大きな壁を克服しなければなりません。
一つはテクニックの問題。もう一つは標準鍵盤の問題です。1オクターブが 165mm という標準鍵盤では、幅が大きすぎて、ほとんどの女性の手では届きません。
京都府のTaekoさんは、ディアパソンの細幅鍵盤ピアノをもっています。これは1オクターブが約 155mm で、標準鍵盤よりはかなり、小さい手にやさしいピアノです。
Taekoさんのスパンは、右手 19cm 、左手 19,5cm です。標準鍵盤で自在に演奏するためには、スパン 24cm からスパン 26cm が必要と言われています。
Taekoさんの手には、本来DS 5.5(1オクターブ約14,1cm)、7/8サイズのピアノが適しています。しかしこのサイズのピアノは市販されていません。(ボク Kurze Finger のスタジオにはあります。試弾随時です。)
なおかつ、このディアパソン・ピアノは沖縄(年間平均湿度70%)に40年ほど置きっ放しになっていて、湿気を吸っており、本州の湿度に適合するまで時間がかかります。黒鍵の幅が狭すぎる、などなど数多くの障碍をなんとか克服して、Taekoさんはこの演奏動画を録画、アップしています。おそらく寺田理恵子アナのご苦労を上回る難行苦行だったと推測します。すべては、日本に適切なサイズの細幅鍵盤ピアノがないことに起因しています。
*天動説を卒業しよう。
ガリレオ以前は、大地が不動で、太陽や月が昇ったり下ったりしている、という世界観だった。
標準鍵盤は神が定めたもうたサイズであって、これは万古不易である、という盲信が支配している。(盲信であるから、信じているという認識すらない。日常の前提になっている。だから揺るぎもしない。)
それゆえ、標準鍵盤に合わせて手を広げようとか、指をひっぱろうとかしている。ばっかじゃなかろうか?
鍵盤幅は、相対的であり、可変的であり、ピアノを弾く人間の手のサイズに合わせて作成されるべきものだ、という認識が、なぜできないのだろうか? 弾けないで苦労しているピアニスト達は、なぜ声を上げないのだろうか?