マズルカ15番を細幅鍵盤 6.0 で弾いてみた

きわめてユニークなマズルカ。中間部のD♭を除くと、すべて白鍵だけの曲。ハ長調(ないしイ短調)、ヘ長調(ないしニ短調)なのだけれども。B♭がないので、ヘ長調ではなくてFのリディアンになっている。

最初にこの楽譜を弾いたときには、「な、何なんだこの曲は」と思った。(自慢じゃないが貧乏人だから、レコードやコンサートで知ることはなくて、ボクは楽譜を試弾しながら曲を発見していったので。)三拍目にアクセントがあるのは、マズルカだから当然。でも二拍目にスタカートがある。これは・・・。どうやら(昔の)日本の子供が路上にローセキで輪を描いて「ケンケンパ」をやったり。子供同士で手を合わせて「せっせっせ・ぱらんとせ」とやったりしたのと同じ、なのではないかと思った。わらべ歌の世界だ。ショパン得意の裏コードもなし。黒鍵だらけの変ホ長調でも変ロ長調でもない。こんな曲も作れるのだ、というのがむしろ驚異である。
これはライ麦パンと木綿のシャツの世界だ。シャツの袖や裾には赤、黒、緑の小さな刺繍があるだろう。英国の出版社は、この4つのマズルカ Op. 24 を「ポーランドの思い出」というタイトルで出版したという。失われたポーランド、でも真のポーランドは、このマズルカの中に生きているのかもしれない。和音の最後は、ほとんど「合掌」という感じで弾いた。

普及のためブログランキング上位を目指しています。クリックをお願いします。 にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村
こちらもよろしく。 にほんブログ村 クラシックブログ ショパンへ
にほんブログ村