🎹ガーシュウィン I got rhythm を細幅鍵盤で弾いてみた
ガーシュウィンの名曲 I got rhythm を細幅鍵盤で弾いてみた。ピアノ(実はコンソール)は7/8サイズ、つまり1オクターブ 14cm の細幅鍵盤だ(標準鍵盤は 16,5cm)。楽譜は4頁。演奏時間は2分。あっさり弾けそうだけれど、そうはいかない。76歳で譜読みを始めて、毎日練習しても、どうしても完全に弾けない。やたらと目まぐるしいので、どうしてもドジってしまう。
無謀曲、見切り発車、鑑賞非対応です。
このI got rhythm、初めて弾く曲ではない。ピアノ・ピースは、ざっと60年前に手に入れていた。仙台市の三立楽器である。
ボクは仙台一高の軟式野球部のレフトの補欠だった。(チームメイトの皆様、迷惑かけてご免なさい。)
中間試験と期末試験のそれぞれ一週間前から、部活は中止になる慣わしだった。そこで、試験勉強に集中するかというと、さにあらず。
繁華街の東一番町に繰り出して、映画を見るとか、あれこれ羽を伸ばす絶好の機会だったのだ。
(記憶によれば)ボクは一人で仙台丸善に寄って立ち読み。絵本「青くんと黄色ちゃん」とか「ハンプティ・ダンプティ」などを立ち読みしていた。三立楽器には、ジャズやポピュラーの楽譜のピースがどっさりあった。そこにI got rhythmもあった。
なんと、わずか100円である。とはいえ、おそらく当時のボクの小遣いは月額500円程度だったろう。
昭和30年代後半、1963年ごろのことと思われる。
この楽譜には、前奏というか、ミュージカル『ガール・クレイジー』の流れの曲も収録されている。これもまた、純朴というか、当時の雰囲気が感じられて捨てがたい風情がある。
上記の譜例は、ト短調→変ロ長調。この演奏動画は、変ニ長調である。キーなんて、どうでもいいのかもしれない。あるいは、ガーシュウィンは黒鍵の多い変ニ長調こそがアマチュアにとって弾きやすいと考えて編曲したのかもしれない。