世田谷美術館でランチ

砧公園の一角に世田谷美術館はある。一角といっても、5700坪以上ある広大な敷地。
田園都市線用賀駅から、瀟洒な遊歩道を歩きに歩いて、樹木の生い茂る敷地にたどり着くと、森林浴状態になる。

9月下旬なのに、真夏と変わらない暑さのなか。前期高齢者は足が速くて、先行している。
ほとんど森林浴のような砧公園を歩くのは爽快で、寿命が延びるような気がする。この日、ボクの億歩計は最終的に12,000歩を記録した。

木漏れ日のなかの高齢者たち。後方左がレストラン le gardin. 本館への通路が写っている。

レストラン le gardin に着席。ここは(土)(日)はほとんど結婚披露宴の貸切りで complet だそうだ。
水を注いでいるウェイトレス嬢、Kさんは清楚な雰囲気。ボクにとっては、ウェイトレス嬢も美術館の重要な一部である。

そのKさんが慎重に撮影してくれた、前後期高齢者グループ4人。これは昨年山の上ホテルで最後のフレンチを賞味したメンバーでもある。前回同様今回も、ヤングの畏友R君(右端)の提案で始まった。

オードブル。各部分が何であるか、ご説明があったけれども、忘れてしまった。美味です。
le gardin のランチは4,800円とリーズナブル。これにスパークリングワイン2杯、白ワイン1杯が加わったので、最終的にはそれなりの会計になりましたが、気持ちのいいランチでした。

メダイのポワレ。
美味しゅうございました。
蛇足。この日、世田谷美術館では大貫卓也、花森安治の展示があった。それぞれすごいインパクトがあったけれども、数日後にはさほど記憶に残っていない。その原因を考えてみた。展示が淡々としているのである。「目のあるものは見るがよい、耳のあるものは聞くがよい」というスタンスであるとお見受けした。
学芸員の考えによること、だろうけれども。たとえば国立西洋美術館の「キュビズム展」のように、セクションを区切って、それぞれの特徴をプラカードに書いて、――つまり、なーんにも分からない訪客に教えてやるような――展示方法もあるのではないだろうか。豊島園の広告の、アッと言うような逆転の発想とか。花森安治の「むしろ旗の民主主義」とか。ものすごく斬新。それらを強調するような展示方式があってもよいと思われる。
*世田谷美術館の設計は内井昭蔵設計事務所。ボクにとっては斬新で、かつ賢明に設計された建物であるように思われる。全体として、世田谷区の豊かさが偲ばれる。

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