寺田理恵子アナは「革命」を弾けるだろうか?(NHK3ヶ月でマスター)(3)
12月11日(水)の放送を見ました。
そのなかで寺田理恵子アナがA♭のⅠの和音を弾く画面がありました。
可哀想に、ぎりぎりで、やっと四つの音を押さえています。
すぐに連想した、絵画があります。
苦悶の表情の右手。(上下逆ですが。)
これはグリューネヴァルトの磔刑図。カールスルーエの Staatliche Kunsthalle Karlsruhe にあります。
(2019. Creative Commons)
これほどむごたらしい、苦悶の描写は珍しい。
そのキリストの右手と、寺田理恵子アナの右手は、そっくりです。
標準鍵盤でこの和音を弾くのは、無理なのです。人差指も中指もよじれている。それぞれの指の腱は、伸びきり、また緊張して限界に達している。いったいなぜ、このような極限のパフォーマンスをしなければいけないのか?!
標準鍵盤が、手のサイズに合っていないからです。ただそれだけ。
本田講師は、「はたき」の原理により、脱力して弾くように、と指導している。
それはね、あなたのようにスパンに余裕のあるピアニストの話ではないでしょうか。
NHKは、画面にはたきの画像を入れたり、本田講師のアニメを入れたり、いろいろ工夫していて、
涙ぐましいとも言えますが。
寺田理恵子アナの右手はオクターブを弾くので精一杯。すでに肘も肩も、背中も、ひょっとすると足からアキレス腱までガチガチにテンパっている。ここで脱力してハタキのように、ポンポンって弾けと言われて、出来るわけがない。
なんなら、本田講師先生、1オクターブ 189mm (標準鍵盤 165mm の8/7サイズ)のピアノで、ハタキ演奏をやって見せてください。言葉は失礼かも知れないけれども、本田講師先生がハタキのようにやってみせたら、納得しましょう。
この番組は、手デカによる、手チビ虐待と思います。