細幅鍵盤をゲットする可能性。
2025年6月現在、細幅鍵盤をゲットする可能性はいくつかあります。
1.Kluge(クルーゲ、ドイツ)に発注する。6.0 (1オクターブ約153mm)、5.5 (同 140mm)ともに可能。
2.Hailun(ハイルン、中国)に発注する。現在6.0 。将来5.5 も予告されている。
3.Steingraeber(シュタイングレーバー、ドイツ)、Laukhuff(ラウクフ、ドイツ)などに発注する。
4.キーボードとしては、Athenaが発売されている。5.5 。
5.中古市場で、以前販売されていたカワイ、ヤマハ、ディアパソン、ブラザーなどの細幅鍵盤ピアノを探す。ほとんど6.0 。ただし近年は出物が少ない。
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1.Kluge(クルーゲ)は、ヨーロッパの有名ブランドのピアノの鍵盤をほぼ一手に引き受けて製造している、定評ある業者です。(アクションならRenner(レンナー)社という具合に。)すでに二人の日本人のピアノ愛好家が、Kluge社に発注した細幅鍵盤をヤマハ・グランドピアノおよびブリュートナー・グランドピアノに装着しています。
ブリュートナー(Blüthner)の場合、すでにKlugeは設計図などのデータをもっているので、型番を伝えるだけで6.0 、5.5 の細幅鍵盤を作製してくれたそうです。ヤマハの場合は、取り外した鍵盤セットをKlugeまで郵送して、製作してもらったとのこと。
輸入楽器も扱っている楽器店経由で申し込むのがよいと思われます。Klugeのホームページの記述を貼りつけます。Every human being is different, and so are our hands. The width of the black and white keys on the piano is standardized to fit most hands – but not all. That’s why we offer keyboards with narrower keys that can be retrofitted to any instrument. (人間は一人ひとり違うし、手も違う。ピアノの黒鍵と白鍵の幅は、ほとんどの手に合うように標準化されていますが、すべての手に合うわけではありません。そのため私たちは、どんな楽器にも後付けできる、鍵盤幅の狭いキーボードを提供しています。)
Kluge社ホームページ (クリック)
2.Hailun(ハイルン、中国)も、かなり評価の高い業者です。すでに三人以上の日本人が発注しており、一台は東京ストレットピアノ(文京区、現在休業中)で試弾できます。価格は115万円程度(外税)。若干の待ち時間があります。発注は朝日ピアノ、あるいは三浦ピアノ。(クリック)拙HPの試弾の記事を貼りつけます。
「ハイルン・ピアノに触ってみた」
3.Steingraeber(シュタイングレーバー、ドイツ)、Laukhuff(ラウクフ、ドイツ)など。
すでにヨーロッパ、アメリカの多数の業者が細幅鍵盤を製作しています。とはいえボク Kurze Finger の知る日本の愛好家が購入・装着しているという裏付けがないので、ここではPASK*の情報を貼りつけるに留めます。「世界の細幅鍵盤製造業者」
4.キーボードとしては、Athena。Narrow Keyというメーカーが発売しています。若干待ち時間あり。日本の住宅事情を考えると、ヘッドフォーンでも演奏可能なキーボードは魅力的です。拙HPの投稿を貼りつけます。
「デジタル・キーボードAthenaが発売された」
5.中古市場で探す。
これは幸運に恵まれないと、なかなか出会えないでしょう。日本に「休眠ピアノ」(弾かれずに死蔵されているピアノ)は数百万台あるそうですが。その中にはお宝もあるはず。所有者や中古業者が、その価値に気づいてほしいものです。
*PASKについては、LittleHandsさんのホームページ『細幅鍵盤随想記』を貼りつけます。
『細幅鍵盤随想記』(クリック)
*あなたの希望をメーカーに伝えよう。(以下はヤマハの「楽器お問い合わせ」です。)
「楽器お問い合わせ」(クリック)