ヤンコ・ピアノ (Janko keyboards) という選択肢

拙ホームページを閲覧したH. Y. さんから貴重な情報が届きました。
(以下、本人の了解を得て部分的に再録します。)
「ご苦労が絶えないご様子で読者としても何とかならないものかと感じております。
現在の鍵盤幅は、黒鍵間に指先が入る幅を先決事項として決められたのではないかと思っています。全く別のアプローチとしてヤンコ鍵盤というのもあるかもしれません。
鍵盤幅は20mmで、オクターブは120mmです。
ただしこれまでの奏法の蓄積の多くが役に立たなくなるということと、この鍵盤に慣れることができるかどうか、という問題があります。
何より入手困難ということはありますが。」
以下の動画はボク Kurze Finger がYoutubeで捜したものです。

ハンガリーの数学者 Paul von Janko が1882年に考案したキーボード。自然な手の形のままで演奏ができ、調が変わっても同じ指使いで弾ける、など画期的だ。
H. Y. さんのメールにあった演奏動画。

「ブリュートナーが作っている Haessler が、特注でヤンコ鍵盤付きのものを作っていたと聞いています」とのこと。武蔵野音楽大学にも実物がありました。
武蔵野音楽大学楽器博物館の Janko Piano
「演奏者によれば、おおむね50才までの人ならこの鍵盤に馴染めるのではないかと言っていたように記憶しています。」とのこと。もうすぐ後期高齢者の仲間入りをするボク Kurze Finger には、もう手遅れでしょう。
黒鍵間に指先が入る幅が先決事項ならば、以前記したように、ファ・ソ・ラ・シの白鍵の幅を広めにとることによって、若干のサイズダウンが可能になるのでは、と考えます。
それにしても、ヤンコ・キーボードは、キーボードとしては可能性があるかも。クラシックのピアノを弾く人びとは、どうやら保守的というか、フランツ・リストのようにグランドピアノでコンサートをするイメージから離れられない。(実情からして、ほぼ非現実的な夢です。一部のピアノ・セレブを除いて。)外見(4~5段の鍵盤が出っ張っているなど)を気にせずに、それこそ武道館のロックコンサートなんかでは実力を発揮するのでは。量産すれば、汎用性も担保できます。

 

 

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