細幅鍵盤ピアノが届きました! しかし・・・

シュタインビューラー社・ワルター社のDS5.5のピアノ

昨年6月に発注した細幅鍵盤ピアノ(シュタインビューラー社のDS5.5のキーボードを装着したWalter社のピアノ)が、やっと今年1月に到着しました。たしかに鍵盤の幅は狭く、これまで弾きにくかった曲を弾くことはできます。このピアノは現在(2019年2月)浜松の某ピアノ工場にあります。補正と調整のためです。
(たんなる個人的感想です――ブラタモリ式に)残念ながら、私としてはこのピアノを直輸入することをお勧めしません。(詳細は省略します。興味のある方はお問合せください。)日本では3台目のシュタインビューラー社のアップライト・ピアノであるようです。先行の2名の方々は問題なく弾いておられるようです。
このピアノが浜松から戻ってきたら、試弾の機会を設けますので、ぜひ弾いてみて、細幅鍵盤のメリットを認識してください。みなさまの認識と推奨が、今後の細幅鍵盤運動の進展を左右します。(私はとにかく細幅鍵盤をゲットしたので、あとはどうでもいいようなものですが。これまで数十年間、指が届かないために苦悶した私のような犠牲者がこれ以上出ないように、拙ホームページを書き続けます。)このように、「手の小さい人でも弾けるキーボード」を製造してもらう、入手する、という、ほぼあたりまえのことが、どれだけ困難かを以下に記します。
1.現状では細幅鍵盤ピアノを入手する可能性はほぼゼロです。さきに結論を記すと、日本の堅実なメーカーが製作してくれれば大丈夫なのですが、そういうメーカーがありません。(made in Japanのレベルの高さを再認識しています。ただしヤマハ、カワイともに私が1月30日にメールで要請した細幅鍵盤ピアノについては、作成するつもりはない、と回答しています。)
2.海外でもドイツ、イギリスなどのメーカーが特注を受けるようです。http://littlehands782.blog.fc2.com/blog-entry-122.html
とはいえ、簡単に輸入してすぐにピアノが弾けるとは限りません。代理店を経由して入手することをお勧めします(代理店がない場合が多い)。あるいは詳細な契約書に基づいて輸入するか。とはいえ専門家でない愛好家がたとえば、「down weightは52gとする」などの諸条件を確認するのは難しいと思います。製品に瑕疵があった場合、ふつうは製造国の法律によって判断されます。日本人には不利です。一般に欧米の気候(とくに湿度)と日本の気候は違うので、スタインウェイほか輸入ピアノは、代理店の倉庫でシーズニングを受けます(バリバリに歪むそうです)。つまり日本の温度25度、湿度50%の環境に半年置いて、鍵盤や板の反りほかを補正して、やっと顧客に渡すのです。
3.モラルの相違。どれだけきちんと仕事をするか。落とした財布が戻ってくる日本のモラルは、世界一だと私は思います。次いでドイツでしょう、やはり。あとは、蓋を開けてみないと分からない。仄聞するところでは、ピアノ関係の作業員のモラルは中国がアメリカを上回っているようです。

 

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