弾いてはいけない
以前、 ボクKurze Finger のスタジオに試弾に来た方から
今年になって、以下のようなメールを受け取りました。
その人は、長年無理に手を広げすぎて、今は茶碗や箸も持てないぐらい
痛みを感じているそうです。
「今朝、手がとても大きなレッスンのお友達と並んで話している夢をみました。もう一人、手が私に近いほど小さいけれど、指を傷めずバッハ等を大変工夫して弾きこなしているお友達がいて、その人のことを考えて、とても羨ましく。「私はもう弾けない。大好きだったけど、もうピアノは弾けない。」そう、隣のお友達に打ち明けたとたん、肩を震わせて泣き崩れてしまった。
そのまま目覚めて、涙が溢れました。
年に二回の発表が張り合いであり、救いだった。
遠くない将来、最後の望みで細幅鍵盤を手に入れるかも知れない。
でも、気付かないふりをして日々を乗り切っているだけで、私に本当に弾ける日は、もう戻って来ないと気付いています。」
この方には、
1.決して標準鍵盤で弾かないこと。
2.手外科の診断と治療を受けるように。
と返信しました。