バネ指(弾発指)になってしまった。
4月13日(土)の朝、起きてみると、バネ指になっていた。すぐに近くの整形外科へ。簡単なチラシをもらった。ステロイド注射か、手術しかないという。ガーン!!! 右手の親指が付根の関節のところでガクンと衝撃を受ける。痛くて物が持てない。もちろんピアノも弾けない。細幅鍵盤ピアノ7/8サイズ・キーボードが浜松の工場から戻ってきたら、大いにデモ演奏を録画しようと、難曲の練習を続けてきたのに。
むかしレオニード・クロイツァーが細幅鍵盤ピアノを激賞したのに、某音大のピアノ科主任教授が「そんなピアノを使うと指が曲がってしまう」と製造をやめさせたとか(中田喜直『音楽と人生』132頁)。はい、おかげさまで指が曲がりました。7/8サイズ・キーボードを弾かなかったためでしょう。
以前からkurumi_marronさんのHP『細幅鍵盤随想記』には、標準鍵盤を弾くことによるさまざまな障害について膨大な研究成果がアップされていたけれども、まさか自分がその犠牲者になるとは・・・
ステロイド注射は、神経の密集した手のひらに針を刺すので、ものすごく痛いらしい。しかもそれで完治するとはかぎらない。そして内視鏡手術は、手首から金属棒を貫通させるという、身の毛もよだつ手術。
原因は? 無理なピアノの練習と断定はできない。テニスの可能性もある。昨年末からNテニススクールで初心者クラスに入っていたからだ。スパン20,5㎝の手で、無理にラケットを握りしめ、バックボレーなどやったから、かもしれない。とはいえ、週に2回、60分のレッスンでバネ指になるだろうか。コーチ歴30数年のSコーチに相談。「バネ指?」と、その名称すら初耳の様子。テニス協会のドクターにも相談してくれた(らしい)が、明確な指針、情報は得られなかった。いずれにしても、これまでの受講生にはバネ指になった者はいなかったという。
おそらくテニスで徐々にダメージが蓄積し、そこに無理なピアノの練習が相乗的に作用したのだろう。
バネ指についてのチラシ。近所の整形外科でもらったもの。
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Dr.酒井の対症療法
途方に暮れていたところ、上記のkurumi_marronさんの『細幅鍵盤随想記』のなかに、バネ指を扱う整形外科医が紹介されていた。Dr.酒井はご自身がピアノを弾き、長年にわたってピアニストの障害について整形外科医として関わってきたという。ほとんどの患者は保存的治療、つまり注射や手術なしで、癒るというのだ。やれ有り難や。さっそく江古田のDr.酒井整形外科を受診。レントゲン、超音波、パラフィン浴、投薬、と第一回の診察は終了。なんとも嬉しい(?)10連休があるので、次の診察は5月の第2週になります。